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坂道にしがみつく機関車
 「車両が小さいため、乗り降りの際は頭などぶっけないようご注意ください」。

そんな車内アナウンスが流れる車両が走っているトロッコ列車が大井川鉄道・井川線です。
愛称は「南アルプスあぷとライン」と呼ばれています。

沿線は美しい渓谷風景が広がる「接阻峡」をはじめ、森林に包まれた険しい山道が続きます。
中でもあぷといちしろ駅と長島ダム駅の区間は「90ミリバール」の急勾配。パーミルは線路の勾配を表す言葉で、90ミリバールは1000メートル走って90メートルも登る(下る)ことになります。通常の車両では越えるには難しい勾配のため、この区間だけ山登りのスペシャリストともいえる「アプト式機関車」が登場し、トロッコ列車を押して走ります。
アプト式機関車は、レールの間にラックレール(歯形軌条)を取り付け、その線路のを、歯車の付いた機関車でかみ合わせるようにして進むという仕組みです。
急な坂道をまさにかみしめるようにカクンカクンと進んでいくアプト式機関車。まるでがけの上にしがみつくようにして走るトロッコ列車は感動的です。


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by sumatakyo | 2009-01-17 23:13
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寸又峡温泉にある宿深山より、イベント情報や寸又峡で見つけた小さな季節をレポートいたします。
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